〈インタビュー〉

Q.1　ダイエットを始めようと思ったきっかけは何ですか？

私は食べることとお酒を飲むことが大好きです。

ダイエットを始める前は、不健康な生活を送っていて、ほぼ毎日のように行きつけの焼肉屋やラーメン屋に通い、外食しない日はスーパーなどでお惣菜やお菓子を買い集め、ビールのお供にすることを楽しみにしていました。

お腹が満たされる幸福感が脳内に充満していたので、太っていることは微塵も気にしていませんでした。

当時の私は「体重を測ると重いけれど、実際の見た目はそんなに太っていない」と本気で思い込んでいました。

自宅に帰ると、同居人が「トド！」とか「ブタさん！」とか「ジャバザハット！」とか様々な名前で呼んでくるけれど、可愛らしさを表現するための親しみを込めた呼び名なのだと思っていました。

2020年3月頃に新型コロナウイルスの感染拡大が始まり、その後自粛ムードになって外食が出来なくなった時、ふと 我に返りました。

今後もこのままお腹いっぱい食べ続けてよいのだろうか？

「158kg　67kg」でネットの画像を検索してみました。

あれ？もしかすると私は「ぽっちゃり」ではないかもしれない…？

周りが見えてくると、今まで「普通」だと思っていた足まわり、お腹周り、腕周り、顎…すべて標準よりも重厚感が増したように感じ、今まで見ていた虚構から一気に現実に引き戻されたような気持ちになりました。

これを機に「自分を騙すのはやめよう」

そう決意し、食事管理を中心としたダイエットを開始しました。

Q.2　最初は何をやりましたか？

まずはお酒の飲み方をコントロールしました。

コロナ自粛の時期だったので、外食を強制的にやめざるを得なかったこともあり、1日のトータル食事量自体はかなり減っていました。

ただ、私はアルコールを飲むと食欲が増す体質なので、自宅でお酒を飲むと制限なく食べてしまいます。

自分の食欲を抑えるために、大好きなビールはもちろん、酒類を買わない＆飲まないことを徹底しました。

Q.3　食事はどのように変えましたか？

★ダイエット前（ピーク時67.5kg）

朝：納豆・ご飯・味噌汁・カップラーメンなど

昼：パスタorチャーハンなど

間食：アイス・お菓子・カップラーメンなど

夜：外食中心で炭水化物・ホルモン＆肉・アルコールなど際限なし

★ダイエット開始直後（〜5ヵ月間で10kg減量）

朝：納豆・豆腐・味噌汁など

昼：サラダ・パスタorチャーハンor麻婆豆腐など

夜：サラダ・ゆで卵・市販の惣菜など（1日で一番少ない食事量）

※1日の炭水化物摂取量を少なくしました。

★ボクシングジム入会後（〜3ヵ月で6kg減量）

朝：サラダ・サラダチキン・フルーツ（多め）・ホエイプロテイン

昼：野菜中心のキムチ鍋・ホエイプロテインなど

夜：バナナ・ヨーグルト・ホエイプロテインなど

現在、朝はフルーツを中心に食べています（みかん・りんご・柿・バナナ・パイナップル・アボカド・マスカットなど、さまざまなフルーツを満遍なく）。

昼食は野菜を中心、夕食はジムに行く前にフルーツを食べ、ホエイプロテインを飲んでいます。

ジムでカロリーを消費した後だったとしても、夜に固形物や飲料を摂取すると、水分によって翌朝の体重が増えやすいと思います。

私は朝起きてからすぐに計量をしているのですが、体重が増えてしまうとダイエットを続けていく意欲が削がれてしまうため、ジムで運動した後は、なるべく飲まず食わず、すぐに寝るようにしています。

毎朝少しずつ減っているという達成感があるからこそ、ダイエット生活を継続出来ているのだと思います。

Q.4　運動はどのくらい行いましたか？

★ダイエット開始直後（〜5ヵ月間で10kg減量）
夜：犬散歩（40分~1時間程度）

夜：強歩で自宅周辺を徘徊（40分~1時間程度）

※太っていると膝に負担がかかるので、いきなり走ったり、無理な運動はしないように気をつけました。

★ボクシングジム入会後（〜3ヵ月で6kg減量）

朝：ランニング（3km/20分）

夕方：犬散歩（40分~1時間程度）

夜：ボクシングジムで縄跳び・シャドー・サンドバッグ・ミット・たまにマス（合計2時間程度）

夜：余力があればランニング（3km/20分）

Q.5　フィットネスジムではなく、ボクシングジムに入ったのはなぜですか？

コロナ自粛期間中に自分を見つめ直す時間ができた時、継続して続けられる趣味を持ちたいという気持ちが湧いてきました。

それは何だろうかと考えていた時、何故かふと、小学校低学年時代の記憶が蘇りました。父に買ってもらったサンドバッグを、素手で血が出るまで、がむしゃらに殴りつけていた記憶です。

私はよく分からない粗暴な子どもだったのですが、小さい頃から現在に至るまで、ボクシングの試合を観たことはなく、人を殴ったこともありませんでした。

ただ、昔から純粋にボクシングという格闘技そのものに対する憧れがありました。

そして気がつくと、近隣のボクシングジムを検索していました。自宅から一番近い「ガールズ ファン ボクシングジム」がGoogle検索でヒットした時、まず目に飛び込んできたのは向先生の写真でした。

いままで私の周りにいなかった雄々しい女性像、金色短髪で、マニッシュを絵に描いたような強い面魂に興味を持ち、ぜひ体験入会してみたいという気持ちで門戸を叩きました。

ダイエットしてはいましたが、減量目的ではなく、あくまでも格闘技としてボクシングを習いたいという純粋な気持ちから飛び込みましたが、女性専用で気さくで楽しい方々とともに練習に打ち込める点や、自宅から通いやすいことが決定打となり、即日入会を希望して今に至ります。

Q.6　通う頻度はどのくらいでしたか？

定休日の木曜日以外は、ほぼ毎日通っています。


Q.7　ジム以外、自宅などでトレーニングは行いましたか？

Q4の回答と重複しますが、朝晩に各20〜30分程度のジョギング、もしくはウォーキングをしています。

また、それとは別に、朝晩犬の散歩を各1時間程度しています。

その他にも、最近ボクシングジムで紹介いただいた講師の方のもとに、週１で稽古に行い始めました。


Q.8　どのくらいの期間で、何kg痩せましたか？

約8ヵ月間で合計16kgの減量に成功しました。

・2020年3月〜7月の5ヶ月間　67 kgから57kgへ　-10kg減量（食事管理とウォーキング）

・2020年8月〜10月の3ヶ月間　57kgから51kgへ　-6kg減量（食事管理とハードトレーニング）

Q.9
ダイエット期間中、1番つらかったことと、1番嬉しかったことを教えてください

つらかったこと

・お酒が飲めないこと。

・好き放題食べられないこと。

・夜食が食べられないこと。

・同居人から「頬が落ち窪んで老けたね（笑）」といった辛辣なコメントをもらったこと。

嬉しかったこと

・歩いても膝が痛くないこと。

・ジョギングが苦でなくなったこと。

・細身の洋服が着られるようになったこと

・ワンピースを着ても、土管や丸太にならなくなったこと。

・久しぶりに会う人に「痩せたね！」と言われること。

Q.10　継続していくモチベーションは何でしたか？

「ここまで痩せたなら最後までやりきるしかない」という身も蓋もない根性論によって、減量計画を継続してきました。

減量は途中から体重が減らなくなることがあるので、その時点で挫折しやすいと思います。

私も一度その苦渋を舐めているのですが、今回はジムに入ったことで（お金も掛かっていることもあり）後戻り出来ない状況になりましたし、周りの人に目標体重を言うことで自分を追い込みました。

そのおかげである程度の成果が出たのだと思います。現在51kgですが目標は49kgなので、減量はまだ持続中です。

Q.11　私は「コレで」痩せました！
あなたの「コレ！」は何だと思いますか？

「地道に自分の体重と向き合う」ことだと思います。

私の場合は、体重計算アプリ「styleco」とカロリー計算アプリ「カロママ」の両刀活用です。

「styleco」は日々の体重と体脂肪率をシンプルなグラフで確認出来るので、減量が継続しているとグラフが右下がりになって達成感があります。

体重は必ず毎日測った方が痩せます。また、痩せることが楽しくなって体を動かそうという意識が高まると思います。

「カロママ」は食事の栄養管理とカロリー計算を目的としたアプリです。

栄養バランスが偏っていると、次はこれを食べたほうが良いとアドバイスをしてもらえますし、1日の摂取カロリーも具体的に教えてくれます。

ちなみに「カロママ」にも体重管理がついていますが、私は別々に管理した方がモチベーションを持続しやすかったです。

Q.12　これからダイエットする方に、コツやポイント、感じたことなどアドバイスをお願いします

【暴飲暴食しない】

ストレスを溜めないように、「食べすぎても良い日」を設ける人もいるかもしれません。

ただ、私の場合は、一度暴飲暴食をした後、1週間くらい減量を頑張らないと体重は落ちてくれません。

そうするとモチベーションが下がって、またついつい食べてしまい、更に太ってしまう悪循環になってしまいます。

実際に、私はそんな風にダイエットを失敗した経験者です。今から3年前、62kg→52kgまで減らした体重が、あっという間に67kgまでリバウンドしました。

現在は、極端に食べすぎないよう調整しながら減量しているので、急なリバウンドはありませんが、どうしても食べたくなったときは「午前中に限定して甘いものを食べる」など工夫しています。